一人起き上がりによる転倒を防ぎたい
■要介護者が自分で起き上がることの危険性とは?
お世話する側からすると「何かするときは呼んでね」という具合に伝えているが、「忙しそうだし、ちょっと位なら自分でできる」や「まだまだ自分でできる」ということで、ナースコールで意思表示をせず、自分一人でベッドから降りたようとしたり、車椅子に移乗しようとする要介護者さんもいらっしゃいますよね。
しかし、高齢になってくると、身体機能(筋力・感覚)が低下してきており、僅かな段差でも転倒する機会が多くなってきます。また、骨粗鬆症や脳卒中などの病気や認知症が加わってくると、病気自体の影響だけでなく、更には服薬の影響も出てきて、体のバランスを保っていられず、非常に転倒しやすい状態になります。
特に夜間や明け方のベッドからの起き上がり直後は、平衡感覚が鈍る為、普通の人や若者であっても転倒しやすい状態です。それが高齢者ともなれば、さらに危険な状態の為、介護する側の見守りが必要となるでしょう。
■今までの一人起き上がりの対策とは?
今までは、ベッドの高さを低くしたり、クッション性のよいマットを敷いたりして、転倒してもケガを最小限に留める方法や、転倒による大腿骨骨折の予防として、ヒッププロテクターという用具を使用する方法、または、マットセンサを使う方法が主流でした。
■これからは、対策ではなく「予防」
ところが、いずれの方法も要介護者が起き上がってからの対策となる為、「駆け付けた時にはすでに既に転倒していた」なんてことも珍しくありません。そこで力を発揮するのが、赤外線離床センサのお気持ちさっちゃんです。
お気持ちさっちゃんは、要介護者がベッドから体を起こし始める状態を検知して、ナースコール等で介護者にお知らせします。ですから、要介護者がベッドから自分で降りてしまう前に介護者が駆けつけることができ、起き上がりの手助けを行えますので、ベッドからの転倒などの事故を未然に防ぐことが出来ます。