介護用起き上がりセンサー「お気持ちさっちゃん」

深夜徘徊や一人起き上がりしようとする要介護者の見守りができる赤外線離床センサー「お気持ちさっちゃん」

【お問い合わせ先】0975-73-0531 【受付時間】8:30~17:30(土日祝休み)
ホーム > 活動日誌 > お気持ちさっちゃんが出来るまで

お気持ちさっちゃんが出来るまで

2009年5月 宮崎市内の有料老人ホーム様より、「離床センサーの導入を検討しているが、一般的な床敷きマットセンサーでは対応が遅れてしまう場合があるので、ベッド上での動きを感知して、早めに起き上がりを検知できるようなセンサーの開発はできないか」というご相談を頂きました。

早速、宮崎県産業支援財団より紹介していただいた宮崎県工業技術センターの福祉機器専門研究員の方のご協力を得て、開発に着手しました。

 

その後、精度向上・使いやすさを追求し、介護施設様のご協力の下、多数の要介護者の起き上がり動作のデータを採取に取り組みました。そのデータを基に起き上がりを検知するプログラムを開発。2010年5月、ようやく「お気持ちさっちゃん」が完成致しました。

この間の開発では、起き上がり一連動作の仮説を立てることから始まり、実際に、工業技術センターや施設で要介護者の起き上がり動作のデータを長期に渡り、何度も採取、解析しました。特に、施設でのデータ採取は、夜勤帯の業務の合間を縫ってご協力いただいたことに感謝したいと思います。

介護従事者の声を元に製品開発ということで、我々にとってもはじめての経験で試行錯誤もありました。このような開発を経て、「お気持ちさっちゃん」は産声をあげましたが、まだまだ改善点もあります。これからも、介護現場からのご支持により、少しでもお役に立てる介護支援機器として成長していきたいと考えています。